毎年、大きな夢を抱いて何千人も広告クリエイティブの業界に入ってきます。しかし何年か経つと淘汰されて、大半の人は業界を去って行きます。色々と理由はあるのでしょうが、未だ過酷な職場環境であるのは間違いないし、完全な実力社会なので力を付けないと置いて行かれます。でもそれはあらかじめ承知の上で、せっかく夢を抱いて入ってきたのだから、もう少し頑張って欲しいといつも思っているのですが・・・・。
これからプロのデザイナーを目指し、仕事として長く続けていくには何をどう考え、どう行動していけばいいのかを少しお話します。
デザインは基礎が一番大切
専門的な職業にとって、特に大切なことは基礎がちゃんとできているかどうかです。デザイナーとしての土台をしっかり築くことであなたの未来は見えてきます。基礎ができていない人が、たまたま仕事が出来たとしても、それは一過性で長続きはしません。プロに必要な技術と知識を、腰を据えてしっかり身に付けることが先決なのです。頑丈な土台(基礎力)の上に立てば、応用も効くし、思う存分個性が発揮できて、業界で長く活躍できるでしょう。
自分にとって良い環境を探す
人が成長していく上で環境は非常に大切です。特にMacが行き渡った今の職場では、その道具を使ってやることにさほど変わりはありません。デスクに座っているだけで世界中の色んな情報が手に入るので、それを使ってデザインすることは、どこの職場もやっていることです。では何が重要なのか?
それは人です。職場に優秀な先輩がいる、尊敬できる師匠がいる。彼らのデザイン制作を間近で見ることにより、アイデアの出し方やデザインの考え方が分かる。あなたがそんな人に出会えたら、とても幸運です。人との出会いの大切さは今も昔も変わりません。例え給料が低くても、職場に少々気に入らない人がいても、決して辞めないでこの人だと思って付いて行ってください。きっとそこはあなたが成長できる場所になるはずです。
情報は自分の足で集める
ネットを使えばどんな情報も手に入る時代だからこそ、足を使って集めた情報は貴重です。ネット情報は誰が見ても同じですが、自分で歩いて集めた情報はあなただけのものです。美術館に行ったり、旅行に行ったり、街へ出て五感で感じたものや経験したものをストックしていくのです。やがてそれはあなたのアイデアベースとなって、デザインに厚みが増してきます。デザインの核となるアイデアの引き出しは、多ければ多いほど良いのです。何も考えず、テンプレートに嵌めたかのような薄っぺらいデザインが多い中、あなたの個性をふんだんに活かしたデザインを作っていってください。
情熱を持ち続ける
好きなデザインを仕事にしているので、あまり疲れを感じることはないでしょう。色々なことに挑戦して、失敗を経験して力を付け、成功に結びつけることです。成功例を積み重ねていくと、やがてそれは自信となり、デザインへの情熱を持ち続けることができるでしょう。そしてそれは取りも直さず、デザイナーとしての収入増につながります。
まとめ
専門的な知識や技術を身に付けるには一朝一夕にはできません。やはり一定の鍛錬する時間が必要になってきます。決して近道など無いのです。一生食べていけるプロのデザイナーになるためには、しっかりとした基礎を習得し、色々な経験を積むことでしょう。決して急ぐ必要はないのです。デザインへの情熱を失わず、自分のペースで進んでください。
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